言語表現の過程的構造について(3)

前回はソシュール言語学の概略について紹介した。 ところで、前回も指摘したように、パロールの回路に関するソシュールの説明は、彼のラング説と矛盾している。この矛盾をどう理解したらよいかについて、『言語過程説の研究』(リーベル […]

言語表現の過程的構造について(2)

前回は、去年出版された文学入門書『詩のトリセツ』(小林真大著、五月書房、2021年)を取り上げ、それが言語の表現過程を無視した形式主義的な言語観に基づいていることを指摘した。この本が文芸批評理論の基礎として用いていたのは […]

言語表現の過程的構造について(1)

前回の記事を書いてからだいぶ間が空いてしまった。 忙しくて記事を書くための時間が取れなかったというのもあるが、それよりも大きな理由は、次に扱う予定だったテーマが予想以上に大きくて、文章がなかなかまとまらなかったからだ。 […]

「すべてのアメリカ人のための科学」に対する批判―11

前回:「すべてのアメリカ人のための科学」に対する批判―10 数学は科学になりうるか 河山 最後に、「数学の本質」全体を通しての疑問です。 『すべてのアメリカ人のための科学』の著者は、あるときは数学を科学の一部と見る一方で […]

「すべてのアメリカ人のための科学」に対する批判―10

前回:「すべてのアメリカ人のための科学」に対する批判―9 山川 前回は「数」とはどういうものかについて考えてみました。『すべてのアメリカ人のための科学』を批判的に読むというテーマからは少し外れてしまいましたが、今回はこの […]