カテゴリー: 言語学
言語表現の過程的構造について(11)
前回は言語表現の過程において言語規範が果す役割について三浦つとむの説を紹介した。 言語表現においては対象・認識・表現がそれぞれ普遍的な面において対応関係を持っている。この対応関係は言語表現のための社会的な約束としてあらか […]
言語表現の過程的構造について(12)
前回は「ラング」以前の超感性的な概念の存在を疑う説が誤りである根拠をいくつか挙げた。 ソシュールは記号の助けがなければ2つの観念を明確に区別できないことから、「ラング」以前の超感性的な概念は存在しないことを主張した。しか […]
言語表現の過程的構造について(13)
第7回から第12回にかけて、三浦つとむの提唱した言語理論のうち言語表現の過程的構造に関する部分を紹介してきた。 これらをお読みの方にはおわかりのとおり、三浦はある意味では言語過程説の提唱者である時枝誠記の理論を徹底的に批 […]
言語表現の過程的構造について(14)
前回は文学入門書『詩のトリセツ』(小林真大著、五月書房、2021年)を取り上げ、ここに現れている形式主義的な言語観の問題点を具体的に批判した。 著者の小林氏が陥っている言語観の特徴は「言語の受け手側だけを見て送り手側を無 […]
言語における客体的表現と主体的表現(1)
これまで「言語表現の過程的構造について」というタイトルで言語過程説に関する一連の記事を書いてきた。「言語表現の過程的構造について」の第7回〜第14回では言語学者三浦つとむ(1911-1989)の言語理論について解説した。 […]