カテゴリー: 言語学
言語表現の過程的構造について(6)
「主体の意味作用」 前々回見たように、時枝誠記は「ラング」の意味が「パロール」において限定されるという考え方が、ある場合には妥当であるかのように見えるけれども、詳細に見てみるとこの考え方には問題があることを指摘した。 も […]
言語表現の過程的構造について(7)
第4回から6回にかけて国語学者の時枝誠記が提出した学説「言語過程説」の重要な柱というべき特徴、「言語を過程的構造においてとりあげたこと」についてソシュール言語学との比較を交えながら紹介した(第4回、第5回、第6回) 時枝 […]
言語表現の過程的構造について(8)
言語の本質 前回は三浦つとむが提唱した表現と<像>の一般理論について解説した。三浦によれば表現とは<像>の一種であり、これは認識という観念的な<像>を反映した物質的な<像>にほかならない。 今回は、言語が他の表現と区別さ […]
言語表現の過程的構造について(9)
前回の「言語の本質」において筆者は言語表現の持つ重要な特徴を三つ挙げた。そのうち今回は「1. 言語の社会的な約束としての言語規範が必要となる」について解説する。「言語の社会的な約束」については第5回において少し触れたが、 […]
言語表現の過程的構造について(10)
言語と言語規範との関係 前回は言語表現に必要な社会的な約束である言語規範について解説し、私たちが普段使っている辞書に載っているのは言語表現に必要な規範であって言語そのものではないという三浦の説を紹介した。 ところで、言語 […]