タグ: 言語過程説
言語における客体的表現と主体的表現(4)
前回は言語における客体的表現と主体的表現との区別について、江戸時代の国学者鈴木朖、言語過程説の提唱者の時枝誠記、言語学者の三浦つとむの三者の説を取り上げて比較してみた。 鈴木朖は自身の著書の中で「三種の詞」と「てにをは」 […]
言語における客体的表現と主体的表現(3)
前回は言語の重要な特徴の一つである「客体的表現と主体的表現が分離していること」について解説した。これは絵画や写真など言語以外の表現には見られないもので、言語独特の特徴といってもよいだろう。 前回は三浦つとむの解説を紹介し […]
言語における客体的表現と主体的表現(2)
前回は絵画・写真と言語との比較から以下の2つの問題について取り上げた。 1. 絵画や写真においては客体的表現と主体的表現という2つの表現が切り離せないものとして統一されている。これに対して言語ではこの2つの表現がどのよう […]
言語における客体的表現と主体的表現(1)
これまで「言語表現の過程的構造について」というタイトルで言語過程説に関する一連の記事を書いてきた。「言語表現の過程的構造について」の第7回〜第14回では言語学者三浦つとむ(1911-1989)の言語理論について解説した。 […]
言語表現の過程的構造について(14)
前回は文学入門書『詩のトリセツ』(小林真大著、五月書房、2021年)を取り上げ、ここに現れている形式主義的な言語観の問題点を具体的に批判した。 著者の小林氏が陥っている言語観の特徴は「言語の受け手側だけを見て送り手側を無 […]